肝斑 の治療法
シミの状態を正しく判断し、
適切な治療方法を選択することがポイントです。
肝斑もほかのシミと同様に、さまざまなアプローチから治療を行うことができますが、
その中でもいくつか注意すべきポイントがあります。
肝斑は強い刺激で悪化しやすいため、必要以上の刺激を与えないごく弱いパワーで、肌の中に停滞しているメラニン色素を少しずつ破壊、ターンオーバーにより排出することで肝斑を改善していく治療です。
表皮に沈着している色味を全体的に薄くするため、肝斑と同時にくすみもとれると実感される方も多く、ダウンタイムがほとんどありません。
※肝斑の発生根源へアプローチできる肝斑ポテンツァを組み合わせた治療がおすすめです。
既にある肝斑の色素へアプローチする肝斑レーザートーニング治療だけでは、肝斑の発生根源自体はなくなっていないため、肝斑レーザートーニング治療を終了すると再発してしまうことがあります。
肝斑ポテンツァは、針先からでる高周波(RF)によって基底膜を若い肌の波型の状態に戻し、 肝斑の根源である“メラノサイトが過剰にメラニン作り続ける異常な状態”を抑制、 針による創傷治癒でターンオーバーを促し肝斑を排出することで、再発させにくい肝斑治療を行うことができます。
※既にある肝斑の色素へアプローチできる肝斑レーザートーニングを組み合わせた治療がおすすめです。
トラネキサム酸やビタミンCなどの内服薬や、塗り薬などの外用薬による治療です。トラネキサム酸にはメラニンの発生を抑える働きがあり、市販薬でもトラネキサム酸配合の内服薬を手に入れることができるため、現在の肝斑治療では最もポピュラーな方法となっています。ただし、ピルとの併用ができないことなど、服用に際しては十分な注意を必要としていますので、服用前には皮膚科専門医に相談するのが確実です。また、医療機関でしか出すことのできない濃度のハイドロキノンクリームや美白剤などを使った治療法もあります。
多くの美白成分入り化粧品は「シミの原因であるメラニンの生成を抑えて発生を防ぐ」という予防的な役割ですが、「ハイドロキノン」という成分が配合されているものであれば、メラニン色素そのものを薄くする働きがあります。そのため、すでにできてしまったシミに対してもアプローチすることができる成分として注目されています。
また、「ハイドロキノン」はその高い美白効果の反面、酸素や光によって成分が酸化しやすく不安定であることから2001年の薬事法改正まで皮膚科専門医の処方箋が必要でした。今では美白効果が保たれている一方で、酸化しにくく、湿度や熱などにも耐性がついた「新安定型ハイドロキノン」を配合したアンプルール化粧品など、皮膚科専門医の処方箋がなくても安心して使用できるスキンケア化粧品も肝斑治療方法として選ばれるようになりました。
シミ・肝斑治療外来
ウォブクリニックからのアドバイス
上記で紹介したように、肝斑治療にはさまざまな方法があります。しかし、この中のどれか1つだけを行えばよいというものでもありません。シミ・肝斑の症状は人それぞれ異なるため、それぞれの症状に適した治療法を選択しないと、なかなか効果を実感できないだけでないく、場合によっては症状が悪化してしまうこともあります。美容皮膚科など専門機関でのシミ・肝斑治療を検討する際は、以下のような視点から選んでみるといいでしょう。
■ | 治療後のイメージを皮膚科専門医と共有したうえで治療に臨めるよう、事前に十分なカウンセリングを行っているかどうか。 |
■ | 症状に基づき、適切な治療方法を組み合わせて提供できるような機器・施設、および皮膚科専門医の知見があるかどうか。 |