医療法人社団　愛心高会　ウォブクリニック中目黒

かさぶたができてから剥がれるまでの経緯

施術後、かさぶたの下で新しい皮膚が作られていきます。かさぶたができてから剥がれるまでの一般的な過程と、それぞれの期間におけるケア方法についてご紹介します。

3日目～1週間

治療直後から数日後にかけて、レーザーを当てた部分に薄い膜のようなかさぶたができてきます。この期間は、新しい皮膚が再生する大切な時期です。紫外線や物理的刺激から保護する必要がありますので、軟膏を塗ったり、テープを貼り日焼け止めを塗ったりしていただきます。

かさぶたが痒くなることもありますが、擦ったり掻いたりすると治りが遅れてしまうため、刺激を与えるのは避けましょう。

1～2週間

かさぶたの下では新しい皮膚が作られており、古いかさぶたは自然に剥がれ落ちていきます。無理に剥がすと、色素沈着の原因になることがあるため、注意が必要です。かさぶたが剥がれ落ちた後も肌は乾燥しやすいため、クリームなどで保湿ケアを行います。

2週間～6ヶ月

軽度の赤みや色素沈着が残る場合があります。新しい皮膚は紫外線に弱いため、日焼け止めを塗るなど、UVケアを行いましょう。半年たっても症状が改善しない場合は、一度クリニックにご相談ください。

かさぶたが早く取れてしまった！対処法は？

かさぶたは自然に剥がれますが、一般的な経過日よりも早く剥がれることもあります。

保護テープを貼り直す

もし、かさぶたが早く剥がれてしまったときは、保護用テープを貼り直すことをおすすめします。テープを貼ることで、かさぶたの代わりに施術箇所を乾燥から守り、湿潤状態をキープしやすくなります。

紫外線対策を徹底する

紫外線は色素沈着を悪化させる大きな要因です。SPF・PA値の高い日焼け止め、帽子、日傘などを用いて紫外線を防ぎましょう。

刺激を与えない

患部を触ったり、擦ったり、化粧をするのは避けましょう。どうしても化粧が必要な場合は、刺激の低いものを使用するなど、肌への負担を最小限に抑えることが重要です。

無理やり剥がしていないのであれば、かさぶたが早く剥がれても特に問題はありません。

医師との綿密なカウンセリング

治療を受ける前に、医師と十分に相談することが重要です。シミの種類、肌質、生活習慣などを考慮し、最適なレーザーの種類や出力、施術後のケア方法といった点を細かく確認しましょう。疑問点や不安点は遠慮なく質問し、納得したうえで治療に臨むことがダウンタイム短縮の第一歩です。

徹底した紫外線対策

レーザー照射後の肌は非常にデリケートで、紫外線に対して過敏になっています。紫外線を浴びると色素沈着を起こしやすく、シミの再発や新たなシミの発生につながる可能性があります。そのため、紫外線対策が欠かせません。日焼け止めはSPF50＋・PA＋＋＋＋のものを選び、こまめに塗り直すことがポイントです。さらに、帽子や日傘、サングラスなども活用し、紫外線から肌を徹底的に守りましょう。曇りの日や室内でも紫外線は降り注いでいるため、油断せずに紫外線対策を継続することが重要です。

適切なアフターケアの実施

医師の指示に従い、アフターケアを丁寧に行うこともダウンタイムの短縮につながります。保湿ケアは肌のバリア機能を保ち、乾燥を防ぎます。低刺激性の保湿剤などを使用し、肌を優しく保湿しましょう。また、炎症を抑えるために、冷却パックや保冷剤などで施術部位を冷やすのも効果的です。ただし、冷やしすぎには注意が必要です。処方された塗り薬がある場合は、指示通りに使用しましょう。洗顔や化粧は肌の状態を見ながら、医師のアドバイスに従って始めるようにしてください。

生活習慣の改善

バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動など、健康的な生活習慣を心がけることも、ダウンタイムを短縮するうえで重要です。例えば、ビタミンCが豊富な緑黄色野菜や柑橘類、ビタミンEが豊富なナッツ類などを積極的に摂り入れましょう。また、喫煙は血行を悪化させ、コラーゲンの生成を阻害することがあります。そのため、禁煙は肌の回復を早めるうえで有効な手段です。

赤みやかゆみ、痛みなど、肌に異常を感じたら、早めに医師にご相談ください。放置すると症状が悪化し、思わぬトラブルにつながる可能性があります。適切な診断と治療を受けて、スムーズな回復を目指しましょう。