医療法人社団　愛心高会　ウォブクリニック中目黒

炎症の悪化・化膿

ニキビを放置すると、毛穴に潜んだアクネ菌が活発に活動し、炎症反応を引き起こします。最初は赤みやかゆみ程度ですが、進行すると膿がたまり、痛みや腫れを伴う黄ニキビへと発展。さらに放置すると、炎症が皮膚の深部にまで広がるおそれがあります。

ニキビ痕

炎症が強いニキビは、放置したり潰したりすると肌の組織が破壊され、クレーター状の凹みや赤み、しみのような色素沈着といったニキビ痕が残ってしまうことがあります。ニキビ痕は自然に消えることは難しく、種類によって治療法が異なります。治療にも時間と費用がかかるため、早めの対処が重要です。

皮膚感染症

炎症が悪化したニキビを触ったり、潰したりすることで、細菌感染を起こすリスクがあります。感染症が重症化すると、発熱やリンパ節の腫れなどの症状が現れる場合もあります。

精神的なストレス

ニキビは、外見だけでなく心の状態にも影響を与えます。ニキビがコンプレックスになり、人前に出ることが怖くなったり、自信を失ってしまったりするケースも少なくありません。

これらのリスクを避けるためには、早期に適切なケアを行うことが重要です。皮膚科に相談し、適切な治療を受けるようにしましょう。

洗顔

ニキビ予防には、肌の汚れや余分な皮脂を落とす洗顔が重要です。洗顔時は、たっぷりの泡で優しく丁寧に、肌への摩擦を最小限に抑えながら洗うことを意識しましょう。熱いお湯は必要な皮脂まで洗い流してしまうため、ぬるま湯で洗い流すこともポイントです。

保湿

洗顔後、化粧水や乳液で肌に十分な水分と油分を補給することは、肌のバリア機能を維持し、ニキビ痕の予防につながります。保湿ケアによって肌の乾燥を防ぎ、過剰な皮脂分泌を抑えることができます。自分の肌質に合った保湿アイテムを選び、洗顔後すぐに使用するようにしましょう。

紫外線対策

紫外線はニキビ痕を悪化させる原因の一つです。紫外線を浴び続けると、メラニン色素が生成され、色素沈着を起こしやすくなります。また、炎症を悪化させるおそれもあるため、外出時には紫外線対策を行うことが大切です。日焼け止めは、SPF30以上、PA＋＋＋以上のものを選び、こまめに塗り直すようにしましょう。

規則正しい生活習慣

ニキビは、食生活、睡眠、ストレスなどの生活習慣とも密接に関係しています。バランスの取れた食事を摂り、十分な睡眠時間を確保し、ストレスを溜め込まないよう心がけることが重要です。

食生活

• ビタミン類、ミネラル類を積極的に摂取する
• 脂肪分の多い食事、甘いもの、刺激物を控える

睡眠

• 1日7時間程度の睡眠時間を確保する

ストレス

• 適度な運動、趣味の時間を持つなど、ストレスを発散する方法を見つける

これらのスキンケアと生活習慣の改善を継続的に行うことで、ニキビ・ニキビ痕の予防が期待できます。

市販薬で2週間以上改善しない場合

市販薬は手軽に購入できる反面、すべてのニキビに効果があるわけではありません。症状が長引く場合は、より専門的な治療が必要と考えられます。

炎症がひどい場合

赤みが強く、腫れて痛みがあるニキビは、放置するとニキビ痕が残ってしまうリスクが高まります。早めに皮膚科を受診し、適切な治療を受けることで悪化を防ぎましょう。

ニキビ痕が気になる場合

クレーターや色素沈着など、ニキビ痕はさまざまな形で現れます。種類によって適切な治療法が異なるため、皮膚科で専門的な治療を受けることを検討しましょう。

自己判断が難しい場合

「自分のニキビは何が原因なのだろう？」「どんなスキンケアをすればよいのかわからない」など、ニキビやニキビ痕の悩みはさまざまです。ニキビ・ニキビ痕に関する疑問や不安がある場合は、医師に相談することで、適切なアドバイスを受けられます。

ニキビの原因や種類はさまざまです。自己判断でのケアが思わぬ悪化を招くことも。皮膚科では、医師があなたの肌の状態を詳しく診察したうえでニキビの原因を特定し、適切な治療法をご提案します。さらに、日々のスキンケアやニキビ予防のアドバイスも行います。ニキビの悩みから解放されたい方は、ぜひ皮膚科の受診をご検討ください。